スキーなぞ 4
当時すでに30歳をすぎていた彼は初めから諦めるべきだったが、例の〈なんでもやってやろう〉という野次馬根性と難しいほどやりたくなるチャレンジ・マインドが邪魔をした。
〈先生だって40歳をすぎている〉われわれにもできないはずはないと、一級の仲間3人でチャレンジすることにしました。
3人はそれぞれ異なったアプローチで、オフシーズンも夏山雪渓や人工スキー場に通って研究練習しました。
何100回転んだことか。
ウェーデルソの練習は外エッジを引っ掛けるので、転ぶときは足払いをくらわされて外側に叩きつけられます。
失神するほど痛いが、それよりも一級のバッジをつけているスキーヤーが人前でバタバタ転ぶのはみっともない。
何回やめようと思ったかしれないが、2人の仲間にたいする意地もあった。